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Q511 家が完成して住み始めたが、手直しや調整してほしいところがある。でも、なかなか来てくれない。
家が完成し、いさ住みはじめるといろいろと不都合が出てきます。自動車に慣らし運転があるように住宅にも慣らし運転期間が必要なのです。何十万個という部品を人間の手で組み合わせ、組み立てて作っていくのが住宅(建築)ですから、どこかに不都合が出るのも致しかたないかと思われます。その場合に必要なのが手直しや調整です。 速やかに対応する施工者なら良いのですが、対応の悪い施工者では困りものです。何度も出てくる、能力のある施工者とは、アフターケアへの対応力も含んでのことなのです。能力のある施工者のはずなのに対応が悪い、という場合があります。忙しい場合などもあるでしようが、工事中における建築主、建築家、施工者間の関係が原因している場合も多いように思われます。
互いに認め合い、親しみを感じながら仕事を進めてきた場合は後々の対応も良いようですが、その逆の場合には対応が悪くなるのもしかたないのかもしれません。だからといって、相手の機嫌をとるとか、へり下るとかいうことは必要ありません。大切なのは、建築主、建築家、施工者の三者が協力して、ひとつの家を作っているのだということを互いに認識し、互いの立場を尊重するという態度を持ってつき合うことなのです。