コモン山田
 吹田市内の農地を有効利用してつくった、住宅付き店舗である。土地は、府道により東西に分けられていたため、二棟を同時に計画した。敷地隣には、イカリスーパーがあり、近隣の最寄品的な生活サービスのための店舗の集合(約10店舗)を考え、企画、事業計画、設計監理、テナント誘致、内装統括監理など、一貫した業務をトータルに、ひとつのコンセプトのもとで行った。実際には、銀行、医院、飲食店、和菓子、眼鏡店、クリーニング店、ブテイック、エステテイックサロンなどをそろえた。アンデコール・アデンダとともに、(株)アナベルの協力を得ているが、こうした一気通貫的な業務は、景観や建築、近隣へのサービスといった面からも、今後、ますます重要になるであろうと思われる。 道路を挟んでの二棟の共同住宅で、ファミリー向けのプランが28戸入っている。各戸の居住性をできるだけ高めるため、分節化し、採光、通風を確保する。トップハウスは、写真でもわかるがボールト天井として、付加価値を高めている。また、デイリーなニーズに合致した足元部の10店舗で、より快適で、ステイタスな、住宅と店舗のコンプレックスができあがっている。
 住宅内部の家具はすべてオーダー品でいつでも頼んでいる家具職人の手によるもの。収納としても、普通以上にたっぷりとった。家具の色もそうだが、その組み合わせをはかった。